床上操作式クレーンとは、床上で運転し、かつ、運転する者が荷の移動とともに移動する方式のクレーンとされています。天井クレーンを例に挙げると、トロリ(台車)などに直接押しボタンスイッチ(ペンダント)をつり下げたもので、走行・横行とともに押しボタンスイッチを操作する者が荷と一緒に移動しなければならない方式です。
つり上げ荷重5トン以上の床上操作式クレーンの運転業務には、クレーン・デリック運転士免許を受けた者または技能講習を修了した者でなければ業務に就かせてはならないと定められています(クレーン則第22条)。
※床上運転式クレーン(運転する者がクレーンの走行方向のみ、ともに移動する方式)や無線操作式のものは含まれません。
※上記の業務に従事する際は免許証または技能講習修了証の携帯が義務付けられています。
※この資格でつり上げ荷重が5トン未満であれば、移動式クレーン、デリック、揚貨装置以外の全てのクレーンを運転することができます。
※つり上げ荷重が5トン未満であればクレーン運転特別教育修了者も運転業務に就くことができます。
主な機器の種類
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天井クレーン(ホイスト式)
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天井クレーン(トロリ式)
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橋形クレーン
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天井クレーン(ホイスト式)
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天井クレーン(トロリ式)
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橋形クレーン
天井クレーン(ホイスト式)、天井クレーン(トロリ式)、橋形クレーン など
講習内容
お持ちの免許、資格などにより講習の一部が免除されます。こちらの講習は、建設事業主に対する助成金制度の対象です。
コース |
時間 |
受講資格 |
L |
20時間 |
特になし |
P |
16時間 |
つぎのいずれかに該当する方
- 移動式クレーン、デリックまたは揚貨装置運転士免許保有者
- 小型移動式クレーン運転技能講習修了者
- 玉掛け技能講習修了者
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受講料と開催センターは、ページ下部のリンクからご確認ください。各センターの日程表、時間割表PDFのダウンロードはこちら
種別 |
科目 |
時間 |
コース |
P |
L |
学科 |
床上操作式クレーンに関する知識 |
6時間 |
○ |
○ |
床上操作式クレーン運転技能講習に係る原動機および電気に関する知識 |
3時間 |
○ |
○ |
床上操作式クレーン運転のために必要な力学に関する知識 |
3時間 |
免除 |
○ |
関係法令 |
1時間 |
○ |
○ |
実技 |
床上操作式クレーンの運転 |
6時間 |
○ |
○ |
床上操作式クレーン運転のための合図 |
1時間 |
免除 |
○ |
合計 |
20時間 |
16時間 |
20時間 |